田母神俊雄

ニシム・ベンシトリット氏を表敬訪問した。彼はいまイスラエル外務省ナンバー2の外務次官である。日本では昨年まで6年間大使として滞在された。毎週金曜日はイスラエルの安息日であり官公庁は休みであるが、ベンシトリット次官は、わざわざ外務省を開けて我々を迎えてくれた。 次官の話では、イスラム過激派組織「イスラム国家」にはイギリス人などと共に9人の日本人も参加しているということだった。初耳である。次官は軍事専門家のようにミサイルのことなども話し、パレスチナからのロケットを撃墜する「アイアンドーム」の効用についても話していた。 次官は安全保障の根幹は教育にあると言っていた。軍の中では大統領の息子も一市民の息子も平等に扱われる。そしてイスラエル国民としての、国を守る重要性、方法などが徹底的に叩き込まれる。イスラエルは徴兵制だが、日本も国民教育のために徴兵制を取り入れてはどうかと提案していた。次官自身も奥様や子供たちも徴兵(男は3年、女は2年)を経験していると言っていた。因みに私は、日本では全青年の徴兵は、現状では自衛隊の受け入れ能力がないので、すぐにやるとしたら、国会議員に立候補する者、上級職公務員試験を受験する者、小学校から大学までの教員を目指す者、これら三者に限定して1年程度の徴兵義務を課してもいいのではないかと思っている。